学校ブログ
自分たちにできることは何か
1月3日に朝日環境センターで火災が起こり稼働不能となったため、9、10日はごみの回収がストップとなりました。今も川口市のごみ処理に大きな影響が出ています。
1月9日に全校児童に放送で話をしました。川口市のごみ処理を、現在戸塚環境センターだけで行っていること。夜中までごみを回収し、それでもごみが処理しきれず、戸塚環境センターではごみ収集車が70台くらい連なり5時間待ちの大渋滞であること。ごみ処理に従事する方の不眠不休の努力。川口市長さんが協力を呼び掛けていること。地域の方の話では、ごみ回収がストップした日、住民が間違ってごみ出ししないよう手作りの表示を収集場所に掲示したこと。ごみがネットからなるべくはみ出さないよう、他の地区のものでも気づいたらネットにおさめていこうと近所の人同士で話し合ったこと。最後に、「皆さんにできることは何でしょう」と児童に問いかけました。
次の日、給食の片付けの時に変化が起きました。実は前の日にあるクラスが給食で出たごみを小さくまとめてくれていたのですが、それが他のクラスにも広がっていきました。一人一人が、パンなどが入った袋を結んだり空気を抜いたりして小さく小さくしてくれました。後日、給食委員会が児童集会の中でごみ問題について全校児童にプレゼンし、現状を分かりやすく伝えたうえで、「こんなことができそうです。みなさんもやってみませんか。」と呼び掛けてくれました。4年生は総合の学習で「リデュース:ごみの削減」をテーマに取り組んでいくことに決めました。学校全体で出た給食のごみを回収する姿を、ワンサイズ小さいものに変えました。
私たちが普段いかに公共のシステムに支えられているかが分かります。児童にはそれへの感謝と共に、自分たちも社会を支える一員としてこのことをどう受け止め、何ができるかを考えてほしかったのです。ごみ処理に従事する方への想像力を働かせ、ちょっとずつでもできることをする。きっと社会の課題を解決する力になると思います。そしてこの取組で、目指す児童像「自ら考え、進んで行動する子(主体性)」と「自他を大切にする子(やさしさ)」が実際の姿として見られました。「あいのある」姿だと思うのです。